お猿さんから人間へ
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ルーシー:アファール猿人
約700万年から500万年前、チンパンジーとの共通祖先からの最終的な分岐が起こったとされます。
お猿さんから人間への進化の始まりです。
上にある写真がルーシーというニックネームを付けられたアウストラロピテクス・アファレンシス
通称アファール猿人です。
ルーシー(アファール猿人)は320万年前の化石人骨として1974年にエチオピアで発見されました。
何かを訴えかけているように見えますが、なんとなく人間ぽい雰囲気です。
生きていた当時の行動を、誰も見たことがないので正しいとも間違いともいえませんが
どうなんでしょうかねえ。
発見した学者先生は愛着があるのか目立ちたいのかニックネームなんか付けて
面白おかしく話を盛り上げます。
骨格が猿と人間の中間くらいの大きさだったので猿人となったということです。
原人・旧人
そしてこの後、原人が出現します。約300万年前のことです。原人とも旧人ともいわれます。
有名所では、北京原人、ジャワ原人、ヘイデルベルク原人、ハイデルベルク人など
ホモ・エレクトス(ピテカントロプス・エレクトス)も同じ世代のヒトです。
トゥルカナ・ボーイ(ホモ・エルガステル)もこの部類に属します。
最近は、原人という呼び方は使われなくなり、ホモ・エレクトスやホモ・エルガステル
という名称が使われているようです。
そしてその後、ホモ・ネアンデルターレンシス、日本語でネアンデルタール人が出現します。
ネアンデルタール人
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約40万年前に現れたのがネアンデルタール人、ホモ・ネアンデルターレンシスです。
約4万年前に絶滅したといわれていて、結構長く存在していました。
当時、ヨーロッパでいちばん幅を利かせていたのは、この体の大きな人々で
脳は現生人類よりわずかに大きかったらしいです。
上の写真を見ると、昔の写真に比べて、人間ぽく再現されているのが笑います。
昔はもっとお猿さんぽかったような。
ネアンデルタール人は、病人や高齢者の世話をしていた証拠が残っています。
イラクのシャニダール洞窟で9体の骨格が発掘されましたが、どれも丁寧に埋葬されていました。
また、クロアチアのクラビラ洞窟からはワシの鉤爪でできた13万年前の装身具が発見され、
フランスのブルニケル洞窟の奥深くには18万年前に造られたストーンサークルがあることから、
ネアンデルタール人は象徴の意味も理解していたのだろうと推測されます。
西ヨーロッパでは3万9000年前ごろにネアンデルタール人が姿を消し、少なくともその数千年前に
現生人類が西ヨーロッパに到達したことがわかっています。
ネアンデルタール人と現生人類が交配したかということは、ミトコンドリアDNAのデータでは確実な
結論が得られず、全ゲノムからDNAを抽出して、母系だけでなくネアンデルタール人のあらゆる祖先の
歴史を調べられるようになって、わかってきたらしいです。
考古学者は、中東では13万年前から5万年前の間にすくなくとも2回、ネアンデルタール人と現生人類が
優秀な集団としての地位を交代していることを明らかにしていおり、その間に両者が出会ったと考えるのが
理にかなっている、と言っています。
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